住宅の点検をしてくれる業者を探してる
インスペクションって何?
家を建てたハウスメーカー以外の点検を受けてみたい!
インスペクションという言葉は聞いたことがあるけど、いまいちイメージがわかない人は多いのではないでしょうか。
私、だん(壇)は、建築関係の企業で4年以上働いていて、一級建築士の資格も持っています。 そんな私が、インスペクションのことを分かりやすく解説します。
この記事を読めば、住宅を長持ちさせるため・住宅にかかるランニングコストを節約するために重要な、インスペクションの知識を身に着けることができます。
「本当に必要なメンテナンス・リフォームだけやって、コスパよく家を長持ちさせたい」という人はぜひ最後まで読んでください。
既存住宅状況調査(インスペクション)とは
既存住宅状況調査(インスペクション)は、専門家が行う、住宅の不具合や施工不良などの調査です。 大きく分けて、以下の2つがあります。どちらも「インスペクション」と呼ばれます。
- 国に定められた講習を受けた建築士が診断を行うインスペクション「既存住宅状況調査」
- 民間資格”公認ホームインスペクター”が診断を行うホームインスペクション
国に定められた講習を受けた建築士が診断を行うインスペクション「既存住宅状況調査」
既存住宅状況調査技術者が行う、住宅の調査です。
以下のサイトで、既存住宅状況調査技術者の検索をすることができます。
→参考:既存住宅状況調査技術者 検索サイト
民間資格”公認ホームインスペクター”が診断を行うホームインスペクション
以下のサイトで、公認ホームインスペクターを検索することができます。
→参考:特定非営利活動法人日本ホームインスペクターズ協会HP「認定会員リスト」
インスペクションはどんな時に利用する?
住宅のリフォームをする前
住宅のリフォームをする前にインスペクションを利用することで、必要なリフォームをピンポイントですることができます。
専門家の目でリフォームが必要な箇所を見極めてもらえるので、やらなくてよいリフォームをしてしまったり、必要なメンテナンスをしなかったりするリスクが減ります。
インスペクションに費用が掛かったとしても、無駄なリフォームをしなくて済むため、結果としてトータルの費用が安くなったりします。
住宅の定期点検として
住宅の定期点検は、家を建てたハウスメーカーや工務店が無料でしてくれることも多いですが、第三者の専門家が行うインスペクションを定期点検として利用することもできます。
住宅は、少なくとも10年に1回くらいは、専門家による定期点検を受けた方が良いです。
詳細:住宅の点検は義務?必要?どうやるの?
特に、長期優良住宅の認定を受けている住宅の場合は、定期点検が法令で義務付けられています。
詳細:長期優良住宅の点検・メンテナンスしないとどうなる?|罰金や返金がある?
新築住宅の完成検査として
新築住宅の完成検査としてインスペクションを利用することで、専門家の目で施工不良を見つけてもらうことができます。
家を建てたハウスメーカーや工務店と利害関係のない、第三者の専門家に、インスペクションを依頼するのが大切です。(施工不良を隠蔽されるリスクを防ぐため。)
家が完成したときの検査には、建築基準法の完了検査や住宅性能評価の検査などもありますが、これらの検査でカバーできない部分を、インスペクションでカバーできます。
建物の売買の時
建物の売買のタイミングでインスペクションを行うことで、買い手は安心して建物を購入することができます。
また、リフォームやメンテナンスの予定を見込んだ売買が可能になります。
売り手としても、インスペクション済みをアピールして買い手を見つけやすくすることができます。
業者の探し方
インスペクションをしてくれる業者の探し方を紹介します。
大事なのは、有料の業者を選ぶことです。
「無料で点検しますよ」と言ってくるような業者は、メンテナンス工事を受注するための営業として点検を行っている可能性が高いです。
工事を自社で受注するために、本当は必要のないようなメンテナンス工事を勧めてくるリスクがあります。
インスペクションの業者を探している方におススメのサイト
インスペクションをしてくれる専門家を探している方は、イエコマというサービスを利用するのがおススメです。
既存住宅状況調査者(建築士)やホームインスペクター(民間資格)の検索
以下のサイトで、既存住宅状況調査技術者(建築士)の検索をすることができます。
→参考:既存住宅状況調査技術者 検索サイト
また、以下のサイトで、公認ホームインスペクター(民間資格)を検索することができます。
→参考:特定非営利活動法人日本ホームインスペクターズ協会HP「認定会員リスト」
点検費用・金額の目安
点検を専門家に頼んだ場合にかかる費用・金額は、頼む専門家によってバラバラです。
ざっくりとした費用の目安は以下のようになります。
- 床下や天井裏に入らず覗き込んで調査する場合:5~7万円
- 床下や天井裏に潜入する調査の場合:9~14万円
参考↓
イエコマ「 住宅メンテナンス診断」点検項目
点検項目を紹介します。
既存住宅状況調査者(建築士)による調査と、ホームインスペクター(民間資格)による調査で、若干の違いがありますが、ざっくり以下のようになります。
参考1:国交省HP 「既存住宅インスペクション・ガイドライン」
→20ページに検査項目一覧があります。
参考2:国交省HP 「既存住宅状況調査方法基準の解説(令和5年1月27日)」
まとめ
- インスペクションは、専門家による住宅点検です。
- 講習を受けた建築士によるインスペクションと、民間資格によるインスペクションがあります。
- インスペクションは、住宅の定期点検やリフォーム前の点検、新築住宅完成時の点検として利用できます。
- 業者の探す際は、有料の業者に依頼するのが大切です。
- インスペクションでは、主に構造上の問題や雨漏り等の点検を行います。
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