長期優良住宅の断熱性能|2022年10月改正で断熱性能等級5が必須に

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長期優良住宅を建てる
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長期優良住宅に必要な断熱性能は?

断熱性能等級5って何だろう?

長期優良住宅はそんなに省エネじゃないって聞いたことがある。

こんな悩みを解決します。

この記事で分かること
  • 長期優良住宅は断熱等性能等級5以上(ゼロエネルギーハウス=ZEHと同じ水準)の性能が必要。
  • 断熱等性能等級5のイメージ:真冬でも最低室温をおおむね9度くらいに保てる。(ギリギリ断熱性能が高いと言えるレベル)
  • 断熱性を高めるメリットが分かります。
  • 2022年10月以前の長期優良住宅は、省エネ性能が高いとは言えなかった。
だん(筆者)
だん(筆者)

建築関係の企業で4年以上働いていて、一級建築士の資格も持っている私、だん(壇)が説明します

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詳細:【長期優良住宅の業者選びにも】タウンライフ家づくり|無料で見積もり+間取り作成

【前提知識】長期優良住宅とはメンテナンスしやすく長持ちする住宅

 「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」の基準に適合しており、特定行政庁(都道府県or市区町村)の認定を受けた住宅を、長期優良住宅と言います。

助手
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すごくざっくり言うと、メンテナンスしやすく長持ちする住宅です。

詳細:【長期優良住宅とは?】認定基準・条件や確認方法を一級建築士が解説

長期優良住宅とよく比較されるのが、ZEHや低炭素住宅などの省エネ住宅です。ZEHや低炭素住宅について知りたい人はこちら

長期優良住宅となるには、一定の断熱性能が必要

 長期優良住宅となるには、一定の断熱性能(断熱等性能等級5以上)が必要です。

断熱等性能等級5は、屋根・壁・床・窓や戸などから、屋内の熱が外へ逃げにくく(断熱)、太陽熱が屋内へ入りにくい(日射遮蔽)ことを意味します。
(つまり、断熱性能が高い)

 もう少し詳しい基準を言うと、東京23区や横浜、大阪などの場合、

  • 外皮平均熱貫流率(UA値)が0.6以下
  • 冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)が2.8以下
  • 結露対策(防湿層、通気層)がしてある

といった性能が必要です。

 外皮平均熱貫流率は、壁などから熱が屋外に逃げにくいかどうかを表す指標で、値が小さいほど冬に温かい家です。

 冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)は、窓などから太陽の熱が屋内に入りにくいかどうかを表す指標で、値が小さいほど夏に涼しい家です。

だん(筆者)
だん(筆者)

上に書いた0.6や2.8といった基準は、地域によって異なります。

北海道などの寒い地方だとUA値が厳しくなったりします。

参考(外部リンク):国交省 省エネ法オンライン講座HP「省エネ性能に係る基準と計算方法」

ちなみに「~等級」というのは、品確法に基づく住宅性能評価で決められている等級です。

助手
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住宅性能評価は、家の性能を格付けするようなイメージの制度で、断熱等性能等級の場合は等級7が一番性能が高いです。

詳細:【一級建築士が解説】住宅性能評価と長期優良住宅の違いは?どっちを取るべき?

 こから、長期優良住宅に必要とされる性能の1つである、「断熱等性能等級5」について詳しく解説します。

断熱等性能等級5ってどのくらい?

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  • 断熱等性能等級5は、ZEH(ゼロエネルギー住宅)の基準と同じ。
  • 真冬でも、室内温度を最低9度くらいに保てる。
  • 省エネ基準(最低基準)よりは性能が良いが、HEAT20のG1よりは性能が悪い。

 断熱等性能等級5は、ZEH(正確には、ネットゼロエネルギー住宅)と同じ基準です。

ZEHとは、以下の基準を満たす住宅です。
  • 断熱性能が一定以上(断熱等性能等級5以上)。
  • 建築設備の省エネ性能が一定以上(一次エネルギー消費量等級6以上)。
  • 1年で使うエネルギーより、1年で作り出すエネルギーの方が多い(ソーラーパネル等利用)。
だん(筆者)
だん(筆者)

ZEHと同じくらいの水準と言われれば、「すごい!」と思うかもしれませんが、実はそうでもないんです。

 断熱等性能等級5(ZEH水準)は、「ギリギリ断熱性能が高いと言えるかな?」くらいのイメージです。

 なぜなら、断熱等性能等級5(ZEH水準)は、真冬でも室内温度を最低9度くらいに保てる程度と言えるからです。真冬にエアコンをつけずに寝て、朝起きて布団から出たら9度です。決して暖かくはないですよね。

 ZEH基準よりも断熱性能が高い基準は結構たくさんあります。↓

他の基準とZEH基準の比較
  • 断熱等性能等級4=省エネ基準(国の基準):真冬でも室内温度を最低8度くらいに保てる。
  • 断熱等性能等級5=ZEH基準(国の基準):省エネ基準と、HEAT20 G1の間の性能。
  • HEAT20 G1(民間の基準):真冬でも室内温度を最低10度くらいに保てる。
  • HEAT20 G2(民間の基準):真冬でも室内温度を最低13度くらいに保てる。
  • HEAT20 G3(民間の基準):真冬でも室内温度を最低15度くらいに保てる。
助手
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昔は断熱等級4でも「断熱性能が高い」と言えていましたが、業界の皆さんの頑張りで性能が良い家が増えたため、今では断熱等級4が最低基準と言ってもよいくらいになっています。

参考:一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会

どうやったら断熱等性能等級5にできる?

 断熱性能を高めるためには、以下の方法が有効です。

  • 屋根(天井)、床(基礎)、外壁の断熱材の性能(厚さ・グレード)を上げる
  • 窓・ドアの断熱性能を上げる。(樹脂サッシや複層ガラス・low-eガラスを使用する)
  • 窓・ドアなどの開口部をなるべく小さく、少なくする。
だん(筆者)
だん(筆者)

一番効果が高いのは、窓・ドアの断熱性能を上げることです。

サッシに樹脂サッシを使い、ガス封入low-e複層ガラスを用いるのが一番効果的です。

断熱性能等級5にしたら金額が高くなる?

 最近はZEH水準(断熱性能等級5を満たしている)を標準仕様としている大手住宅メーカーも多いです。そういったメーカーに依頼したら、金額は高くなりません。

 もともとの断熱性能があまり高くない住宅を作っているメーカー・工務店の場合は、費用が高くなる可能性も考えられます。

断熱性能が高い家にするメリット

  • 夏や冬も快適に過ごせる。
  • 電気代が節約できる。
  • ヒートショック防止になる。

夏や冬も快適に過ごせる。

 人が「暑い」「寒い」と感じるかどうかは、体感温度によって決まります。

 室内の体感温度は、壁・天井・床の温度と室内の気温の平均で決まります。

 家の断熱性能が高いと、壁・天井・床が熱くなったり冷たくなったりしにくいので、夏は涼しく、冬は暖かくすることができます。

だん(筆者)
だん(筆者)

室内の気温も、快適に保ちやすくなります。

電気代が節約できる。

 断熱性能が高い家は、暖房や冷房をたくさん利用しなくても、夏涼しく、冬暖かく過ごすことができます。

 そのため、暖房や冷房に使う電気代を節約することができます。

 暖房・冷房は、家庭の電力消費で大きなウエイトを占めているので、断熱性を高めると、電気代を大きく節約できると言えます。

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引用元:エネルギー白書2022

ヒートショック防止になる。

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 ヒートショックとは、寒い脱衣所などからいきなり熱いお風呂に入ったりしたときに、体に負担がかかることです。お年寄りがお風呂で亡くなる原因ともなっています。

 外壁や屋根・床などの断熱性を高めると、脱衣所やお風呂も含めた家全体を暖かくすることができるので、ヒートショックの防止ができます。

2022年10月より昔は断熱性能等級4でも長期優良住宅になれた。

 ここまで、断熱性能等級5について説明してきました。

 実は、2022年10月よりも前は、断熱性能等級4(省エネ基準=最低基準)でも長期優良住宅の認定を取ることができました。

 しかし、断熱性能等級4(省エネ基準)は、そこまで省エネ性能が高いとは言えません。

省エネ基準とは、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)で、「最低限このくらいはクリアしようね」ということで努力義務となっている基準です。

だん(筆者)
だん(筆者)

断熱性能等級4(省エネ基準)に合うように住宅を作ったとしても、欧米の住宅と比べて省エネ性能がかなり低いんです。

 断熱性能等級4のままでは、長期優良住宅の理念である、「住宅を長期にわたり良好な状態で使用する」が達成できません。

 そのため、2022年10月以降は、より性能が高い断熱性能等級5が長期優良住宅の条件となりました。

こんな事情から、2022年10月よりも前の長期優良住宅は、必ずしも省エネ性能が高いとは言えませんでした。

省エネのために大事なのは断熱性能だけではない

一次エネルギー消費性能

 省エネ性能を考えるときは、主に以下の2つを考えます。

  • 外皮性能:断熱性能など→この記事で解説したもの+気密性
  • 一次エネルギー消費量:設備(エアコン、換気扇、給湯機、照明など)の省エネ性能

 長期優良住宅の認定を受けるためには、断熱性能の基準に適合するだけでなく、設備の一次エネルギー消費量の基準にも適合する必要があります。

 具体的には、断熱性能等級5以上であると同時に、一次エネルギー消費量等級6以上である必要があります。

 また、断熱性能を高くすると一次エネルギー消費性能にもプラスです。(暖房効率、冷房効率が上がるため。)外皮(断熱)性能と一次エネルギー消費性能は、互いに影響し合っています。

だん(筆者)
だん(筆者)

家の断熱性能がどんなに高くても、古くて性能が悪い設備を使ってたら、電気代は安くなりませんよね。

詳細:【最新】長期優良住宅の省エネ性能の基準|一次エネルギー消費量等級6を解説

快適な家にするためには、気密性も大事

 壁や屋根、窓の断熱性能を良くしても、気密性が低い(=壁がすき間だらけ)だったら、冷たい空気、暑い空気が室内に入ってきてしまいます。

だから、快適な家にするためには、断熱性能を高めるだけでなく、気密性も高める必要があります

 気密性を表す指標にはC値というものがあります。C値も、数が小さいほど気密性が良いです。

 C値は、1以下であれば気密性が良いと言えます。(最低限2以下とするのがおススメ。)

 ただ、残念ながら断熱等性能等級5を達成した家でも気密性(C値)が悪い可能性があります。なぜならC値は断熱等性能等級5の条件になっていないからです。

 つまり、快適な家にしたいなら、断熱性能だけでなく、気密性(C値)にもこだわらないといけないということです。

 気密性が良くなるかどうかは、施工者(大工さんなど)の技術力によるものも大きいです。気密性は、工事完了後に測ります。

助手
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快適な家にしたいなら、断熱性能(断熱性能等級5以上またはHEAT20のG1以上)だけでなく「C値を1以下にしたい!」と住宅メーカーに伝えましょう。消費者の快適性をちゃんと考えているメーカーなら、C値を当然知っているし、要望にも応じてくれます。

まとめ

  • 長期優良住宅は断熱等性能等級5以上(ゼロエネルギーハウス=ZEHと同じ水準)の性能が必要。
  • 断熱等性能等級5のイメージ:真冬でも最低室温をおおむね9度くらいに保てる。(ギリギリ断熱性能が高いと言えるレベル)
  • 断熱性を高めるメリット3つ
    • 夏や冬も快適に過ごせる。
    • 電気代が節約できる。
    • ヒートショック防止になる。
  • 2022年10月よりも前は、断熱性能等級4でも長期優良住宅になれた。
  • 断熱性能だけでなく気密性も重要

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