マイホームを建てるんだけど、長期優良住宅にするかどうか迷っている
私の場合、長期優良住宅を建てたら後悔するのかな?
長期優良住宅はメンテナンスが面倒なの?
こんな悩みを解決します。
※この記事は、長期優良住宅を建てる前に後悔するポイントを知っておきたい人のための記事です。
既に長期優良住宅を建てて後悔している人は、こちらの記事をご覧ください↓
参考記事:【長期優良住宅やめたい人へ】取り消すとどうなる?申請のやり方は?|一級建築士が解説
長期優良住宅にすると得する人はどんな人か知りたい方はこちら
「長期優良住宅にすると固定資産税が逆に高くなる?」という疑問をお持ちの方は
こちら
建築関係の企業で4年以上働いていて、一級建築士の資格も持っている私が説明します。
マイホームを検討している人は、住宅展示場へ行く前に資料請求から始めることで、効率的に業者選びができます。また、建てた後で「こんな風にしておけばよかった」といった後悔が減ります。
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詳細:【長期優良住宅の業者選びにも】タウンライフ家づくり|無料で見積もり+間取り作成
【前提知識】長期優良住宅とはメンテナンスしやすくて長持ちする住宅
長期優良住宅は、管理しやすく長持ちする住宅
「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」の基準に適合しており、特定行政庁(都道府県or市区町村)の認定を受けた住宅を、長期優良住宅と言います。
すごくざっくり言うと、メンテナンスしやすく長持ちする住宅です。
以下の項目の審査に合格している必要があります。
詳細:【長期優良住宅とは?】認定基準・条件や確認方法を一級建築士が解説
長期優良住宅のメリットは以下の通りです。
詳細:【メリット・デメリット】長期優良住宅はどんな人が向いてる?お得?
長期優良住宅で後悔しやすいのはこんな人
業者選びをミスした人。
悪夢...
長期優良住宅の実績が多い住宅メーカー・工務店を選ぶのがとても重要です。
もちろん、普通の住宅でも業者選びは重要です。
でも、長期優良住宅は、
- スケジュール管理が難しい
- 耐震や省エネ・劣化対策のために、間取りや材料の制約が多い
などの事情があるため、業者選びが、より重要になります。
家が長持ちしなくても良いから初期コストを抑えたい人。
長期優良住宅は、初期コストがかかる代わりに、長持ちする家です。
転勤族の人など、買った家を長く使うつもりがない人は、長期優良住宅を建てると後悔するかもしれません。(転勤族の人は持ち家を買わないかもしれませんが...)
家の耐久性を犠牲にしてでも初期コストを抑えたい人も、長期優良住宅にしない方が初期コストが安くなる可能性があります。
ただ、初期コストばかりを気にして、劣化対策性能が低い住宅にしてしまうと、長い目で見てメンテナンス費用がかさんでしまうこともあるので注意が必要です。
長期優良住宅の実績が多く、初期コストが安い業者を選ぶには、複数業者から資料請求して比較するのが大事です。
資料請求には、「タウンライフ家づくり」を利用するのがおすすめです。
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長期優良住宅の省エネ性能に過度の期待をしている人。
長期優良住宅は、普通の住宅より省エネ性能が高いです。
でも、普通の住宅より少し省エネ性能が高い程度です。
「快適な生活のためには、長期優良住宅の省エネ性能では足りない」と考える人も一定数います。
長期優良住宅よりも省エネ性能が高い家には、ZEHや低炭素認定住宅などがあります。
(ZEHや低炭素住宅について知りたい人はこちら)
また、HEAT20のG2やG3といった、長期優良住宅よりも断熱性能が高いグレードがあります。
(長期優良住宅の断熱性能について、参考記事はこちら)
税制優遇に過度の期待をしている人。
長期優良住宅の税制優遇で得する金額は、だいたい20万~30万円くらいです。
長期優良住宅の申請・書類作成等にかかる費用も、だいたい20万円~30万円くらいなので、税制優遇で得する金額から差し引くとだいたいプラマイゼロです。
税制優遇だけで長期優良住宅にするかどうかを判断するのではなく、地震保険の割引や補助金、住宅の長持ちすることによるメリットなども考慮したうえで判断するのが大切です。
税制優遇のメリットは小さいですが、補助金のメリットは大きいです。
(税制優遇などのメリットについて、参考記事はこちら)
メンテナンスしたり、書類を保管したりするのがどうしても面倒な人。
長期優良住宅には、少なくとも10年毎に点検・メンテナンスをする義務があります。
また、点検やメンテナンス、増築等を行った場合は記録を残しておかないといけません。
点検やメンテナンス、増築等の記録は、行政から提出を求められる場合があります。
家をメンテナンスしたり書類を保管したりするのがどうしても嫌な人は、長期優良住宅にすると後悔する可能性があります。
とはいえ、長い目で見てメンテナンスコストを抑えるためには、普通の住宅でも点検やメンテナンスが必須です。
また、点検やメンテナンス、増築等の記録を残しておくことで、将来家を売却するときに有利な条件で売りやすくなります。
(長期優良住宅の点検・メンテナンス義務についての参考記事はこちら
→参考記事:長期優良住宅の点検・メンテナンスしないとどうなる?|罰金や返金がある)
逆に、長期優良住宅が向いているのはこんな人
良いものを長く使いたい人におすすめです。
長期優良住宅の定期点検やメンテナンスが面倒・費用が心配な人へ
長期優良住宅だと定期点検やメンテナンスが面倒くさそう...
長期優良住宅だとメンテナンス費用が積もり積もって高額になりそう...
そんな風に考えている方に覚えていてほしいことがあります。↓
長期優良住宅が、普通の住宅と比べてメンテナンス費用が高額になることはありません。
普通の家でも定期点検・メンテナンスは大事
長期的なメンテナンス費用を節約するには、長期優良住宅じゃなくても、定期点検やメンテナンス(補修)は必要です。
↑これらの不具合が起きると、一気に高額な修繕費用が掛かることとなります。
定期的に点検を行い、不具合が小さい段階でメンテナンスをしていくことによって、長期的なメンテナンス費用を節約することができます。
点検やメンテナンスをサボって雨漏りなどが発生すると、快適に住めないうえ、将来売ったり貸したりするのが難しい物件になってしまいます。
メンテナンス費用は安くできる
ハウスメーカーや工務店が行うメンテナンス工事は高額。
メンテナンス工事の費用を安くするには、複数業者から見積もりを取って比較することが必須。
家を建てたハウスメーカーや工務店に、家の定期点検をしてもらうと、不具合があればメンテナンス工事を勧められます。
このとき、そのハウスメーカーや工務店が行うメンテナンス工事を営業されることが多いです。
でも、ほとんどの場合、ハウスメーカーや工務店が行うメンテナンス工事は高額です。
メンテナンス工事の利益は、ハウスメーカーや工務店の大切な収益源ですからね...
こんな事情で、長期優良住宅のメンテナンス費用は高くなると思われていることが多いようです。
複数業者から見積もりを取り、比較することで、少ない費用でメンテナンス工事を行うことができます。
メンテナンス工事をしてくれる業者を選ぶには、ある程度勉強して慎重に選ぶことが必須です。
勉強して十分に知識をつけてから業者を比較することで、
- 安くて
- 工事の品質が高くて
- 保証が充実している
こんな業者を選ぶことも十分可能です。
詳細:【一級建築士が解説】長期優良住宅のメンテナンス費用(補修費用)は高い?いくら?|10年後や30年後に何円かかる?
長期優良住宅のよくある後悔
- 追加料金が高かった。
- 工期が遅れた。
- 間取りや内観の制約。
- 点検・メンテナンスの義務をよく知らなかった。
- 思ってた性能と違う…
追加料金が高かった。
長期優良住宅の認定を取るには、それなりの手数料がかかります。
合計で予想される申請にかかる金額は20万円~30万円程度。
20~30万円の内訳↓
- 技術的審査手数料62,370円(審査機関はビューローベリタスジャパン 新築戸建ての場合)
- 申請手数料13,000円(東京都の場合 新築住宅100㎡~500㎡の場合)
- 書類作成料100,000~200,000円程度(住宅会社によって幅がある)
これにプラスして、長期優良住宅相当の性能にするための建築コストがかかります。(0~50万円程度)
建築コストについては、もともと性能の高い住宅を作っている会社なら、標準仕様で長期優良住宅の性能が確保できている場合もあります。
その場合は、建築コストは増額されず、申請費用だけが掛かります。
工期が遅れた。
長期優良住宅の一般的な申請の流れは以下のようになります。↓
- 住宅メーカーが施主、行政などと打ち合わせて、間取りなどを決定して図面を作成。
- 登録住宅性能評価機関(事前審査をする民間の会社)から、図面等の審査を受け、確認書または住宅性能評価書を発行してもらう。(技術的審査)
- 所管行政庁(都道府県or市区町村)に、長期優良住宅の認定申請を提出する。
- (ここで初めて工事を始められるようになります。)
- 所管行政庁(都道府県or市区町村)が図面等を審査し、長期優良住宅の認定をする。
このように、所管行政庁(都道府県or市区町村)に申請書を提出するまで、工事を始められないようになっています。
また、ほとんどの場合は所管行政庁(都道府県or市区町村)に申請書を提出する前に、登録住宅性能評価機関(技術的審査をする民間の会社)の審査を受けます。
長期優良住宅に慣れていない会社だと、登録住宅性能評価機関の審査(技術的審査)がなかなか通らず、スケジュール通りに工事を始められない場合もあります。
工期の遅れを防ぐためにも、業者選びは重要です。
間取りや内観の制約。
長期優良住宅は通常の住宅より高い性能が求められるので、間取りや内観の自由度が少々下がる場合があります。
これは住宅会社のレベルによるものも大きく、長期優良住宅に慣れている会社だったら、
- 点検口は物置の中などの目立たない位置に配置
- 耐力壁の入れ方と間取りの要望をうまく調整
こんな工夫をしてくれます。
理想の家の実現のためには業者選びが超重要です。
点検・メンテナンスの義務をよく知らなかった。
長期優良住宅を建てるときに点検・メンテナンスの計画書を作ります。
計画書の通りに点検・メンテナンスをしていかないといけません。
内容は以下の通りです。そんなに難しいことではないので安心してください。
- 少なくとも10年に1回は定期点検が必要。
- 大きな災害が起きたら臨時点検が必要。
- 不具合があればメンテナンス工事が必要。
- 点検やメンテナンス記録を保管しないといけない。
- 行政から点検・メンテナンス記録の提出を求められることがある。
ちなみにこれらは、長い目で見てメンテナンスコストを抑えるためには、普通の住宅でもやっておくべき内容です。
詳細:長期優良住宅の点検・メンテナンスしないとどうなる?|罰金や返金がある?
思ってた性能と違う…
長期優良住宅は、一般住宅よりもいろんな性能が高いですが、過度な期待は禁物です。
- 省エネ性能はゼロエネルギー住宅(ZEH)の方が高い。
- 耐震性能は耐震等級2以上あればOK。
- メンテナンスフリーの住宅は存在しません。どんな住宅でもメンテナンスしなければ劣化が進み、将来多額の修繕費用が掛かります。
- 第三者の現場検査を受けたい場合は設計住宅性能評価+建設住宅性能評価を受けましょう。
あくまでも「メンテナンスしやすく、長持ちする住宅」のイメージです。
長期優良住宅と住宅性能評価の違いについての詳細記事はこちら。
長期優良住宅とよく比較されるのが、ZEHや低炭素住宅などの省エネ住宅です。ZEHや低炭素住宅について知りたい人はこちら
後悔しないためのの注意点
- 業者の比較をする。
- 点検・メンテナンスの義務があることを理解しておく。
業者の比較をする。
業者を比較することで、後悔を防げます。
- 手数料が高かった。
- 工期が遅れた。
- 間取りや内観の制約が大きかった。
これらの後悔を防ぐことができます。
大手ハウスメーカーなら長期優良住宅の認定手続きに慣れているため、長期優良住宅を建てたいなら、大手ハウスメーカーを選ぶのがおすすめです。
長期優良住宅の業者を比較するなら、まずはタウンライフ家づくりで資料請求してみましょう。
タウンライフ家づくりは、全国1080社以上の住宅会社が登録されている、複数住宅メーカーの一括資料請求ができるサービスです。
もちろん、大手ハウスメーカーにも資料請求ができます。
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点検・メンテナンスの義務があることを理解しておく。
長期優良住宅は、定期的に点検を行い、不具合があればメンテナンス工事を行わなければいけません。
家を建てる際に、業者が点検・メンテナンスの計画書(維持保全計画書)を作るので、その内容を確認しておきましょう。
詳細:長期優良住宅の点検・メンテナンスしないとどうなる?|罰金や返金がある?
長い目で見てメンテナンスコストを抑えるためには、普通の住宅でも点検やメンテナンスが必須です。
まとめ
この記事では長期優良住宅の後悔について解説してきましたが、筆者としては、多くの人に長期優良住宅はおすすめです。(理由↓)
- 最低限快適に生活できる品質が、行政から担保されているので、家づくりの大きな失敗が少ない。
- 将来家を売ったり貸したりしやすい。
- 定期点検やメンテナンスを行うことで、長い目で見て修繕費用を節約できる。
後悔を防ぐには...↓
- 業者の比較をする。
- 点検・メンテナンスの義務があることを理解しておく。
マイホームを検討している人は、住宅展示場へ行く前に資料請求から始めることで、効率的に業者選びができます。また、建てた後で「こんな風にしておけばよかった」といった後悔が減ります。
資料請求を効率よく行うには、タウンライフ家づくりを利用するのがおすすめです。
- 複数社の見積もり
- カタログ
- ラフな間取りプラン
がもらえます。
カタログを見たうえで、行く展示場を選べるので効率的です。
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