外壁塗装をすると長期優良住宅化リフォーム補助金がもらえるの?
外壁塗装に使える補助金を知りたい!
↑こんな疑問を解決します。
長期優良住宅は定期的な外壁塗装が必須なの?
長期優良住宅だったら普通の住宅より外壁塗装の頻度が少なくて済むの?
↑こんな疑問も解決します。
私、だん(壇)は、建築関係の企業で5年以上働いていて、一級建築士の資格も持っています。
そんな私が、長期優良住宅の外壁塗装、外壁塗装の補助金について、公的な情報も参照しながらわかりやすく解説します。
長期優良住宅化リフォーム推進事業とは
長期優良住宅化リフォーム推進事業とは、
- 家の劣化対策
- 耐震性
- 省エネ対策
などの性能が良くなるリフォームを行ったときに、補助金をもらえる制度です。
もらえる金額は、最大で250万円です。
上記のリフォーム工事を行うとき、同時に外壁塗装や屋根塗装も行えば、その費用についても補助金をもらえます。
ただし、専門家(既存住宅状況調査技術者)による住宅診断で、塗り替えが必要と判断された場合に限ります。
詳細:長期優良住宅化リフォーム推進事業【総合トップページ】「リフォーム工事をお考えの方」
外壁塗装をするだけでは、長期優良住宅化リフォーム補助金をもらえない
外壁や屋根の塗り替え工事だけを行う場合は、長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金をもらえません。
Q1.外壁や屋根の塗替え工事は補助の対象になりますか?
A1.耐震改修工事や、断熱改修工事等の性能向上工事と併せて実施する場合は補助の対象になる場合があります。
長期優良住宅化リフォーム推進事業【総合トップページ】「リフォーム工事をお考えの方」5.よくある質問
(外壁や屋根の塗替え工事のみを実施する場合は、本事業の補助対象外です。)
こちらで説明したとおり、耐震性や省エネ性などを良くするリフォームと一緒に外壁や屋根の塗り替えをした時だけ、補助の対象になります。
外壁塗装に使える補助金を探す方法
外壁塗装に使える補助金で、全国どこでも利用できるものはありません。
都道府県や市区町村によっては、助成金をもらえるところもあります。
市区町村に尋ねる
外壁塗装に使える助成金があるかどうかを確認する一番確実な方法は、家がある市区町村の役場に電話やメールで尋ねることです。
「〇〇市 住宅 助成金」などと検索すれば、検索結果に市区町村のホームぺージが出てきます。
そのホームページに記載されている電話番号、メールアドレスに連絡を取ってみましょう。
補助金の有無が分かるサービス
あなたの地域の外壁・屋根塗装の相場を知れるサイト「ヌリカエ」を利用すれば、助成金の有無も調べることができます。
これが、ヌリカエの入力チャットです。↓
ヌリカエのチャットで市区町村を入力すれば助成金の有無が分かります。
【まとめ①】外壁塗装をすると長期優良住宅化リフォーム補助金がもらえるの?
- 外壁塗装をするだけでは、長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金はもらえません。
- 全国どこでも使える、外壁塗装の補助金はありません。市区町村によっては、補助金がもらえるところもあります。
- 外壁塗装に使える補助金の有無を調べるには、市区町村の役場に尋ねるか、ヌリカエを利用する。
長期優良住宅は定期的な外壁塗装が必須なの?
長い目で見てメンテナンス費用を安くするには外壁塗装が必須
長期優良住宅に限らずほとんどの住宅で、長い目で見てメンテナンス費用を安く済ませるために、定期的な外壁塗装は必要です。
塗装は外壁を日光や風雨から守っているので、劣化した塗装を放っておくと、外壁材そのものが劣化していきます。
その結果、以下のような不都合が起きます。
サイディングなどの外壁材は、年数が経つと新しい商品が開発され、古い製品は生産がストップしてしまう場合が多いです。
そのため、不具合が起きている外壁が1枚だけでも、外壁全体を張り替えないといけなくなり、金額が大きくなってしまいがちです。
ちなみにレンガやタイルなど、外壁塗装が不要な外壁材もあります。
その場合でも窓枠周りのコーキングの交換・屋根の塗装など、メンテナンスは必要となります。
(足場代だけでも20万円以上かかる場合が多いです。)
住宅のメンテナンス費用についての記事はこちら。↓
参考記事:【2023年最新】家のメンテナンス費用はいくら?長期優良住宅だと高い?
長期優良住宅でも普通の住宅と同じ頻度で外壁塗装が必要
長期優良住宅でも、普通の住宅と同じように、サイディングなどの外壁材を使っている場合がほとんどです。
レンガやタイル、耐用年数が長いサイディングなど、耐久性が高い外壁材を使っていなくても、長期優良住宅の認定を取ることができます。
そのため、長期優良住宅でも、他の普通の住宅と同じように定期的な外壁塗装が必要です。
長期優良住宅の認定条件・基準についての記事はこちら。↓
参考記事:【長期優良住宅とは?】認定基準・条件や確認方法を一級建築士が解説
長期優良住宅の外壁塗装の義務
長期優良住宅には、定期点検・メンテナンスの義務があります。
維持保全計画書の通りに定期的に点検を行い、点検の結果、不具合があれば、メンテナンス工事をしないといけません。
(出展:(一社)住宅性能評価・表示協会HP 長期優良住宅に係る認定基準 技術解説【第10版】)
維持保全計画書は、長期優良住宅の認定証と一緒に保管されている場合が多いです。
分からないときは家を建てたハウスメーカーや工務店に聞いてみましょう。
詳細:長期優良住宅の点検・メンテナンスしないとどうなる?|罰金や返金がある?
定期点検を行った結果、外壁塗装が必要と診断された場合は、塗装を行わないといけません。
外壁塗装が必要となる劣化症状
多くの住宅では、10年程度で外壁の塗り替えの時期が来ます。
自分で劣化症状を見極めるのが難しいときは、専門家に依頼するのもおすすめです。
参考記事:長期優良住宅の定期点検費用の目安はいくら?誰に頼む?
外壁塗装を安くする方法
安い業者を探す方法
「家を建てたハウスメーカーや工務店から提案されたメンテナンスの価格が高すぎた」という方もいるのではないのでしょうか。
ハウスメーカーや工務店を通さずに、自分で業者を探してメンテナンスを行えば、安くできる可能性が高いです。
ハウスメーカーや工務店は中間マージンが多いので、メンテナンスの費用が高くなりがちです。
ハウスメーカーや工務店も、自社ではなく下請けに工事を任せていることがほとんどで、自分で業者を探しても工事の質は変わりません。
例えば、ハウスメーカー・工務店から提案された外壁・屋根塗装工事の価格が高すぎて悩んでいる人は、下記のサイトを用いれば、適正な価格の業者を探せる可能性が高いです。
外壁塗装の頻度を少なくする方法
外壁塗装の頻度を少なくすることで、長い目で見て、トータルでかかる費用を減らせます。
また、家のメンテナンス工事にかかる費用の中で、足場代が意外と大きな割合を占めています。(足場代だけで20万円以上かかることが多い。)
そのため、外壁塗装・屋根塗装・コーキング(シーリング)補修など、足場が必要になる工事をまとめて行うことで、足場代を節約するのも大切です。
悪徳業者を避けるには、複数業者から見積もりを取り、比較して適正価格を見極めるのが重要です。
見積もりが高すぎ・安すぎる業者、明細が詳しく書かれていない業者は、トラブルが起きやすい傾向があります。
ヌリカエを使えば、独自の審査基準をクリアした信頼できる業者から、相見積もりを取ることができます。
「ヌリカエ」をおススメする理由、利用方法についてはこちら
【まとめ②】長期優良住宅は定期的な外壁塗装が必須なの?
- 長期優良住宅に限らずほとんどの住宅で、長い目で見てメンテナンス費用を安く済ませるために外壁塗装は必要です。
- 長期優良住宅でも、普通の住宅と同じ頻度で外壁塗装が必要です。
- 長期優良住宅の外壁塗装が”今”必要かどうかは、維持保全計画の内容と、定期点検の結果によります。
- 外壁が粉をふいていたり、塗装の剥がれやヒビがある場合は塗り替えのタイミングです。
コメント