
カーポートの設置費用はいくら?本体と工事費別々で知りたい!

見積もりをもらったけど、後から増額されないか心配…

安くカーポートを建てる方法を知りたい!
そんな疑問に答えます。
マイホームで設置を検討する人も多いカーポートですが、いざ設置を検討すると、「本体代はいくら?」「工事費の内訳は?」「総額ってどのくらい?」 といった疑問が出てきますよね。
- カーポート設置費用の相場がわかります。
(1台分なら約50万円~、2台分なら約75万円~) - カーポートの見積もりで漏れがちな項目が分かります。
- リーズナブルな価格でカーポートを設置する方法を解説します。

私は、一級建築士の資格を持っており、建築関係の会社で5年以上働いています。
そのため、建築の専門知識や業界事情に詳しいです。
そんな私が、カーポートの設置費用について解説します。
「見積もりを見て安いと思って契約したら、追加費用がたくさんかかった!」なんてことになりたくないですよね。
この記事を読めば、カーポートの設置費用について、全体像が一通り理解できます。
一級建築士である私がわかりやすく解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
カーポートの設置は、外構工事に分類されることが多いです。カーポートを作りたいと考えている方は、一括見積サイトの利用がおすすめです。
一括見積サイトを利用することで、簡単に複数の業者から見積もりを取り寄せ、適正な価格を知ることができます。
こちらの記事で、有名な外構工事一括見積サイト6社を比較しています。
カーポートの製品代金の相場
カーポートの価格は、サイズ(1台用・2台用)、耐風・耐雪性能などによって変動します。
種類 | 製品価格の目安 |
1台用 | 約15万円(税別)~ |
2台用 | 約25万円(税別)~ |
耐雪仕様・高強度タイプ | 上記+約3万円(税別)~ |
防火地域や準防火地域にカーポートを建てる場合、屋根の材料が制限されるため、上記価格よりもさらに高額になります。(屋根を、DR認定のある材料や不燃材料にする必要があります。)
製品本体の価格は、メーカーのカタログに書いてある価格の、半額程度となる場合が多いです。
メーカーカタログ価格の例(2025年8月時点)
- フーゴ(LIXIL):31万400円~(1台用)、49万7,100円~(2台用)
- アリュース(YKK):29万円~
工事費用の相場と内訳
カーポート設置の工事費は基礎工事費+組み立て費+諸経費が基本です。
これらの工事費に加えて、残土処分費や確認申請費用(書類作成費+申請手数料)がかかる場合がほとんどです。
また、条件によってはさらに追加費用が発生します。
一般的な工事費用の目安
- 基礎工事費:3万〜10万円
- 組み立て費:3万〜8万円
- 諸経費(管理・保険等):総額の10%前後
工事費用に加えてかかる費用(目安)
- 残土処分費: 5,000~1万円
(1m3あたり5,000〜1万円。1台用カーポートなら0.5〜1.0m3程度が多い。) - 確認申請書類作成費用:約10万円~
(建築士事務所や工事業者へ支払う。) - 確認申請・検査手数料:約3万円~(確認申請数万円+完了検査数万円)
(審査機関へ支払う。)
条件に応じて発生する追加費用
項目 | 相場 |
ハツリ工事(既存コンクリート破砕) | 約3,000〜1.2万円/箇所 |
屋根カット・高さ調整など加工費 | 約6,000〜1万円/箇所 |
耐風・遮熱・照明などオプション | 約5万〜10万円以上 |
既存カーポート撤去(本体のみ) | 約3万円 |
既存カーポート撤去(基礎含む) | 約6万円 |
地盤改良(軟弱地盤) | 約5万〜15万円 |
土間コンクリート工事 | 約7万~15万円(1台分) |
見積もりで漏れやすい費用
カーポート工事の見積書には、必ずしも全ての費用が含まれているとは限りません。
漏れやすい項目は次の通りです。
- 残土処分費:掘削で出た土を処分する費用
- 確認申請書類作成費:よほどの田舎に建てる場合を除き、確認申請が必要
- 確認申請手数料:審査機関への支払い
- 追加加工費:現場に合わせた柱や屋根の加工
- 地盤改良費:地耐力不足の場合の補強工事
- 土間コンクリート工事:車の駐車スペースをコンクリート舗装にする工事
これらは後から追加請求になることも多いため、事前に「全て込みの総額」を確認することが重要です。
もしも見積もりに漏れている項目を見つけたら、見積もりを取った業者に聞いてみてください。
納得できるような説明が返って来るかどうかで、その業者が信頼に足るか判断できます。
防火地域・準防火地域で設置する場合の費用変動
防火地域・準防火地域では、防火認定を受けたカーポート製品または不燃材料の屋根を使ったカーポートしか設置できません。
通常品よりも製品価格が高く、設計・確認申請での手間も増えるため、+5万〜15万円程度上がるケースがあります。
基礎の金額と地耐力の関係
基礎工事費は地耐力によって変動します。
- 地耐力が高い(硬い地盤):標準基礎で対応可
→ 費用は抑えられる - 地耐力が低い(軟弱地盤):基礎拡大・地盤改良などが必要
→ 約5万〜15万円追加
カーポートを安く設置する方法
- 外構工事とまとめて発注
- オフシーズンを狙う
- 標準仕様を選び、加工を減らす
外構工事とまとめて発注
駐車場コンクリート舗装やフェンス設置と同時に発注することで、搬入費・重機費・人件費を共有でき、3〜10万円程度の節約が可能です。
オフシーズンを狙う
外構業者が暇になる時期(梅雨〜真夏、冬場)は値引き交渉がしやすいです。
標準仕様を選び、加工を減らす
現場に合わせたカットや特注部材は単価が高くなるため、敷地に合う標準サイズを選ぶのがコツです。
まとめ
カーポート設置の際、次の費用が掛かる場合が多いです。
- 製品代金
- 工事費用(基礎工事・組立費・諸経費)
- 残土処分費
- 確認申請費用(書類作成費・申請手数料)
これらを合計すると、費用の目安は以下の通りです。
- 1台用総額の目安:約50万円~
- 2台用総額の目安:約75万円~
見積もりでは、「製品代金」「工事費」「漏れやすい項目」を必ず確認し、複数業者から見積もりを取って比較検討することが大切です。
外構工事とまとめて依頼すれば、全体コストを抑えながら効率的に工事を進められます。
カーポートの設置は、外構工事に分類されることが多いです。カーポートを作りたいと考えている方は、一括見積サイトの利用がおすすめです。
一括見積サイトを利用することで、簡単に複数の業者から見積もりを取り寄せ、適正な価格を知ることができます。
こちらの記事で、有名な外構工事一括見積サイト6社を比較しています。
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